海外起業家(アジア編) 海外起業家インタビュー

海外起業家インタビュー(中国編)棚橋智さん

棚橋智さんへのインタビュー

茨城県つくば市生まれ。2005年法政大学在学中に友人たちと株式会社オーシャナイズを創業。
2009年上海市に子会社=オーシャナイズチャイナ設立。
2010年からオーシャナイズチャイナ赴任、代表就任。Facebook:"Satoru Tanahashi"  twitter:棚橋智@上海広告

Q1: 現在、どんなビジネスをされていますか?

中国で上海市を中心に大学生対象の広告業、株式会社オーシャナイズチャイナ(中国名称:傲海广告(上海)有限公司)を運営しています。中でも、独自事業として、大学生が使うコピー・プリントアウト用紙の裏面に広告を掲載することでサービスを無料で提供しているタダコピ(中国名称:百宝書)を運営しています。

 

Q2: 起業したきっかけは何だったのでしょうか?

公務員家庭で育ったことから、逆にビジネスについて憧れを持っていました。
大学入学前から起業したいと思っていて、入学後同じ気持ちを持つ仲間と会ったことです。

 

Q3: なぜ、中国で起業しようと思ったのですか?

国外マーケットに出た理由:
会社名であるオーシャナイズは、OCEAN と ORGANIZE の造語です。直訳すれば、『海を創る』海のように普及するメディアを構築したい との気持ちがありました。 東京から事業を始め、大阪、名古屋、北海道、広島、とエリアを拡大していき、その後は自然に国外マーケットに横展開することとなりました。

中国を選択した理由:
当初は事業パートナーの存在が大きかったです。そして、日本の10倍の大学生がいること、マーケットが成長を続けていることから最も魅力的であると判断しました。

 

Q4: 中国でビジネスを行う際に困ったことは何でしょうか?
また、起業する際の注意点は?

言葉の壁が多いいのはもちろんのこと、バックグラウンドの違いから、根本的な考え方、YES、NOの基準が違うために相互理解をする難しさがあります。

 

Q5: 起業してよかったと思うことは何ですか?

起業する前が大学生だったために、起業して何か変わったというより、何も変わらず社会人になってしまったので、正直実感はありません。
どんな生き方でも楽しめる人、楽しめない人がいると思います。

 

Q6: 中国で今後いけそうなビジネスは何でしょうか?

いけそうなビジネスには挑戦者も多く集まってくるものだと思うので、成功しやすいというものが何なのかはわかりません。特に中国には知的所有権という考え方がまだまだ薄いので、すぐに模倣されてしまいます。 また、日本の企業だから少し高い値段で売れるだろうというのは少しずつ幻想になりつつあります。何がいけそうか と考えるより、中国でこれをしたい!という気持ちが何より重要と思います。

 

Q7: 最後に、これから起業しようと思う人たちへのメッセージをお願いします。

上海では起業している日本人、日本人経営者(日系企業は多い)がとてもたくさんいます。私の友人の多くも何らかの経営者です。会社勤めをしながら、バーや飲食店の経営をしているような人も多くいます。

人生は一度しかありません。やりたい事にチャレンジしていく生き方はプレッシャーがきつく、時には挫けそうになるかもしれませんが、とても気持ちが良く楽しいものです。

海外起業をと考えるのであれば、現地の経営者から学ぶのが一番早いと思います。海外では日本と比べてオープンな人が多いので相談すれば親身になってくれることと思います。

 

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