海外起業家(中南米編) 海外起業家インタビュー

【起業家インタビュー】メキシコで日本食レストラン・国際交流イベントの企画運営:和田博司さん

和田博司さんへのインタビュー

平成元年、大阪生まれ。 関西外国語大学 外国語学部、アメリカELON大学 経営学部を卒業。 外資系企業で勤務後、「日本を総合プロデュースする」会社Stop Byをメキシコで設立。 現在、日本食レストランの経営と国際交流イベントの企画・運営を行う。

Facebook: “Stop By”

Q1: 現在、どんなビジネスをされていますか?

メキシコ(プエブラという世界遺産のある街)で、日本食レストランの経営と国際交流イベントの企画・運営を行っています。

 

Q2: 起業したきっかけは何だったのでしょうか?

大学時代から、将来は自分のため(お金・地位・名声のため)だけに人生の大半を費やすよりも、世界中の人々に喜んでもらえる仕事(製品・サービス)を「自ら考え生み出していきたい」と考えていました。 自分にとってそれを実現する一番の方法が、独立し起業する事でした。

 

Q3: なぜ、メキシコで起業しようと思ったのですか?

メキシコ人の友人と、5年前にビジネスの原案を一緒に考案したことがきっかけです。 なので…その時の話し相手が”運良く”メキシコ人だったというのが大きいです。笑

 

Q4: 最初の起業資金はいくら必要だったでしょう?

日本円で約500万円でした。

 

Q5: メキシコの起業環境について教えてください。

現地でVISAの手続きをサポートしてくれる方がいる場合は、比較的スムーズに進むと思います。日本での面接も形式的なものなので、書類審査など時間に余裕を持って準備すれば大丈夫です。

 

Q6: メキシコでビジネスを行う際に困ったことは何でしょうか?また、起業する際の注意点は?

「頼んだ事を忘れる」・「時間を守らない」ことに大変困りました。

外資企業で働いていた時は「時間を守らない」など絶対にあり得なかったので、 頭の中で理解していても、気持ちの面で慣れるのには時間がかかりました。 今は「郷に入っては郷に従え」の精神で、新しい経験が出来る貴重な機会だと捉えて、 ポジティブな気持ちで楽しむようにしています。

 

Q7: 起業してよかったと思うことは何ですか?

「自分のやりたかったこと」にとことん納得いくまでチャレンジできることです 。

現地の人々に心の底から喜んでもらうために、いくらでも働ける環境があります。

「働かされている」、「週末が待ち遠しい」という感覚ではなく、 週7日で働いても、残業をしても、全ては自分で起こした事業のために打ち込んでいるので苦にならず、そこは起業して本当に良かったと思います。

 

Q8: もし、今のビジネス以外に新らしくメキシコでビジネスをするとしたら、どんなことをしたいですか?

メキシコは若年層の多い国なので、若者にとって魅力的なエンターテイメントビジネスやファッションビジネスが良いかもしれません。

 

Q9: 最後に、これから起業しようと思う人たちへのメッセージをお願いします。

もし「自分の好きなこと、やりたいこと、得意なこと」を続けることで、周りの人に喜んでもらえるなら、ぜひそれに取り組んでいってほしいと思います。

Les Brownの「世界で最も”豊かな場所は…墓場」ということばを聞いて、起業を決意した時を今でも思い出します。

“The graveyard is the richest place on earth, because it is here that you will find all the hopes and dreams that were never fulfilled, the books that were never written, the songs that were never sung, the inventions that were never shared, the cures that were never discovered, all because someone was too afraid to take that first step, keep with the problem, or determined to carry our their dream.” (Les Brown)

優れたアイディア・夢・情熱を墓場に持っていくよりも、少し勇気を出して一歩踏み出す事が大切かもしれません。

 

-海外起業家(中南米編), 海外起業家インタビュー