海外起業家(中南米編) 海外起業家インタビュー

【海外起業家インタビュー】南米・ペルーで農産加工品、健康食品の輸出:鈴木孝幸さん

鈴木孝幸さんへのインタビュー

1983年、東京農業大学農業工学科卒業。 1983年に、ペルー国ラモリーナ国立農業大学大学院、灌漑専攻入学。 1994年に、Empresa Agroindustrial del Perú S.A.社創立。 その後、ペルー国農業省顧問、ペルー国農業省アジア向けアマゾン農産物輸出顧問も担当。

会社HP:EMPRESA AGROINDUSTRIAL DEL PERU S.A.
Facebook:EMPRESA AGROINDUSTRIAL DEL PERU S.A.

Q1: 現在、どんなビジネスをされていますか?

ペルーで、主にカムカム、マカ、キャッツクローなどの植物や穀類、野菜などの農産物の加工、健康食品の製造、加工した製品の国内販売、農産物・農産加工品、健康食品の輸出をしています。

 

Q2: 起業したきっかけは何だったのでしょうか?

東京農業大学在学中に中南米を旅行し、ペルーが気に入り、卒業後ペルーのラモリーナ国立農科大学の大学院に入りました。 大学院在学中にペルーで上手くやっていける為の大まかなことを覚え、起業出来ると思ったからです。

 

Q3: なぜ、ペルーで起業しようと思ったのですか?また、なぜ、そのビジネスを始めようと思ったのでしょうか?

現在、世界中で食されている多くの作物がペルーとその周辺が原産であることからもお分かりのように、植物資源が非常に豊富で農業関係の仕事には適してると思ったからです。

 

Q4: ペルーの起業環境について教えてください。

会社設立は比較的簡単です。

人件費は、起業当時は安かったのですが、最近だんだん高くなって来ていて、能力の割には高いと思います。 雇用に対しての取締りも厳しくなって来ていますが、もともとちゃんと給料を払わなかった会社が多かったので、普通に経営していれば問題ないと思います。

 

Q5: ペルーでビジネスを行う際に困ったことは何でしょうか?また、起業する際の注意点は?

日本では考えられないと思いますが、まず何を始めるにしても「時間を守らない」、 「さぼる」、「嘘をつく」、「騙す」、「盗む」ということに気を付けないと上手く行きません。 治安、防犯の為の費用が結構高くなるので、予めちゃんと計算に入れておかないと利益がなくなってしまったり、赤字になってしまう可能性があります。

 

Q6: 起業してよかったと思うことは何ですか?

旅行者や雇われの身では分からなかったペルー社会を奥深くまで知ることが出来るようになりました。

 

Q7: もし、今のビジネス以外に新たにペルーでビジネスをするとしたら、どんなことをしたいですか?

飲食店経営、観光業

 

Q8: 最後に、これから起業しようと思う人たちへのメッセージをお願いします。

日本と比較すると、治安が悪く、安易に他人を信用せずに用心深く付き合わなければいけないような国でも、日本にない良さがあります。 日本にいてもつまらないし何をして良いか分からないと思っている人は、そういう刺激のある国でビジネスをしながら生きて行けば、人生が楽しくなるかもしれません。

 

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