海外で活躍する起業家たち!インタビュー    アメリカ編

山崎美未

山崎美未(ミミ)

東京、目黒区生まれ。米ワシントン大大学院国際ビジネス学科卒
NY Suteki, Inc.代表取締役 地震津波被災者支援団体NY/NJ for Japan 代表
Facebook:”Mimi Yama"、メールアドレス:mimi@sutekiny.com 関連記事:週刊エコノミスト

Q1: 現在、どんなビジネスをされていますか?

英、日、中国語の翻訳会社を経営、主に日本政府の研究機関やアメリカ企業をクライアントに、金融、医学、食品、法律、企業訴訟などを専門としています。当社の強みは、世界中からそれぞれの分野の博士号保持者やその分野でのコンサルタントクラスのエキスパートが集まる国際都市ならではの専門的で正確な翻訳。

会社名Suteki Incorporation. 現在ウエッブは再構築中です。

Q2: 起業したきっかけは何だったのでしょうか?

アメリカ留学後、NYで就職したのが翻訳会社Berlitz Translation Services、その会社で、翻訳というのは機械翻訳がどれだけ進んでも、ガチガチの技術翻訳でさえ(というか、だからこそ)必ず双方の文化に精通したクリエイティブで、ファジーな部分が必要とされる分野であることに気付き、需要は廃れないと確信しました。また世界中でグローバルビジネスがますます進むので逆に将来性があると思いました。そのため、起業はこの分野で行こうと決めていました。

試みに週末にバイトで受けていた翻訳の注文が殺到し、自分ひとりでさばきれなくなった分を知人の翻訳者たちに回し、最終的に緻密な校正編集修正を自分でして納品していたのがきっかけとなり、会社を辞め起業しました。

Q3: なぜ、アメリカで起業しようと思ったのですか?

アメリカ、というよりもNYで起業した理由。NYは世界各国から野心のある人たちが一旗揚げようとやってくるところなので、女性であろうがマイノリティであろうが、徹底した弱肉強食実力主義で評価されます。

だからこそ、自分の実力と努力しだいでどんどんビジネスを拡大していけると思いました。また、多様な文化、宗教、人種が混じりあいながら一人ひとりが夢と自尊心を持って強く生きている街の中で自分の実力を試したかったんです。

また私の事業の最も重要な要素は人材。NYは世界各国から最高の頭脳を持った人々が来て大学院で勉強していたり、博士号保持者の無職の方などが多いので、語学堪能かつ優秀な人材の宝庫であること。また、クライアント開拓も日本よりずっとオープンで、大手金融機関ですら営業しやすいこともあります。

Q4: 最初の起業資金はいくら必要だったでしょう?

$25000(起業した当時の為替レートで250万円くらい)

Q5: アメリカでビジネスを行う際に困ったことは何でしょうか?また、起業する際の注意点は?

1)その国に長く住んで働き、現地社会のコミュニティーにどっぷり浸ってからでないと、アメリカ人や他の国の人に対して、人間として信頼していいか直感が働かないので最大限に注意してください。 慣れ親しんだ文化と環境では働く「人を見分ける直感」も、共通の言語と文化を持たない外国人には、うまく働かないのでだまされてしまうこともあります。

私の失敗談。会社が一年後に軌道に乗ってきたころ、昔の同僚がぜひ雇ってくれと言ってきた。同僚だし会社では成績が良かったので営業から会計まで任せました。 その会社でやっと利益が出てきたころ、会計を見ていたら、どうもおかしく、追求するとその手の筋と思われる男から(イタリアンマフィア?彼女はイタリア系だったので)電話があり、脅迫されたのです。 結局彼女とは決裂、会社は一時混乱状態になりました。コレを裏切りと呼ぶか、人を見抜けなかったわたしの学びと呼ぶか。わたしは自分の未熟さが原因だと学びました。

これから海外で起業する人たちに対して、まずその国の言語の徹底的な習得と、仕事による社会参加で人を見る目を養ってから起業することをお勧めします。 外国人とパートナーシップを組まなくても、取引先などあらゆるところで彼らと関わることになるので、住んでいきなり起業するのはかなり危険だと思います。NYなどは特に生き馬の目を抜くところなので、すべての人が信頼に足るわけではないことを承知していてほしいです。以上のことから、日本のように口約束、口契約はせず、すべての約束は書面に残し、双方がサインすることが必須です。

2) へりくだってはだめ。自己謙遜はあまりわかってもらえないどころか、本当にダメな人だと思われます。

3)几帳面な日本人と違い、異文化では「約束をすっぽかす、時間に大幅に遅れる、期限を守らない、やっつけ仕事、土日はどんな緊急事態でも動かない」などがフツーの人々もたくさんいます。ビジネスでもかなりありますので、まず、それに対していちいちイライラするよりも、そういう事態が起こりえることを想定して、プランB、プランCを前もって立てておくことが大切です。

4)企業のシステムがトップダウンなので、トップに話をつけたほうが早いですね。

5)リスクをとること。安全、確実路線は今のめまぐるしく変わる市況では必ずしも安全、確実ではないし、利益には結びつかないことが多いです。 リスクをとらないと逆に事業は縮小していきます。

6)以心伝心の日本と異なり、意思疎通はしすぎるくらいでちょうど良いです。日本人なら自分が300%言っても、外国人の相手には80%しか伝わってないと考えるべきかもしれません。

Q6: 起業してよかったと思うことは何ですか?

1)金銭的には、経営者である自分の実力しだいで、会社の利益、ひいては個人収入の増加を図ることが可能になったことです。アメリカ、ことにNYでは年齢、肩書き、性別、国籍などよりも業績、結果がすべてなので、誰に遠慮することなく、堂々と自分の努力の果実を享受できます。

2)毎日人間的に成長していけること。海外で起業することは、世界中のいろいろな人間とお金や信用を介する真剣勝負をしているわけなので、いわゆる座学や情報知識の積み重ねより格段に勉強になります。

日々がとてつもないチャレンジなので、自分という枠を超え、チーム、会社、コミュニティー、国、世界、地球のような俯瞰的視野から物を見、考え、また行動する癖がつくようになったことですね。社会貢献ということに関心が向くようになりました。

Q7: もし、今のビジネス以外に新たしくアメリカでビジネスをするとしたら、どんなことをしたいですか?

私の起業した当時からの一貫したミッションは「欧米と日本を含めたアジアをつなげる」ことと「人々の夢を叶えるお手伝いをする」ことなので、これからはその両方を満たすビジネスを考えています。

具体的には、個人的にしているアメリカの収益物件不動産投資がかなり利益を生んでいるので、そのノウハウとビジネスプランを日本や中国の不動産投資家に広めるコンサルティング業を立ち上げてみたいです。

もうひとつは、これからアメリカで起業する日本人のための会社設立、ビザ取得、住宅オフィス確保、ビジネス人脈紹介などを請け負うビジネスです。やる気のある人たちの夢をかなえるきっかけ作り、「夢開発お手伝い」ができればと思っています。

これからアメリカでいけそうなビジネスは、日本のきめこまやかで丁寧なサービスを生かしたビジネスだと思います。また、これからは「アジア」と「女性」の時代なので、それをキーワードにしたビジネスは利益を上げると思います。

Q8: 最後に、これから起業しようと思う人たちへのメッセージをお願いします。

誰もが、実は限りない可能性を秘めています。自分のやりたいことがあり、そのためにもし起業したいという思いがあれば、必ずやり通すと覚悟を決めて、最適な長期計画を立てて行動してください。そうしたら、絶対成功します。

日本人は世界レベルで見ても、頭がよく仕事熱心なのに、言語能力と自己主張能力が弱いため、かなり損していると思います。どうか自分にリミットをつけないで、準備をきちんとして、世界でこのすばらしい日本人の才能を発揮してください。そして、どんなつらいことがあっても、必ずそれを笑い飛ばせる日が来るので、あきらめないでくださいね。

アメリカ(NY)

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私が主催する地震津波被災者支援団体NY/NJ for Japanがエコノミスト(4月号)に掲載されました。

アメリカ情報

首都:ワシントン
言語:英語
人口:3億1470万人
GDP:14兆2646億ドル
一人当たりGDP:46859ドル
※2008年データ


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