海外起業家(アジア編) 海外起業家インタビュー

海外起業家インタビュー(東南アジア・ベトナム編)倉木良樹さん

倉木良樹さんへのインタビュー

同志社大学文学部・デリー大学ヒンドゥーカレッジ社会学部(文化人類学)卒業。
1998年株式会社ミード・アソシエーツ代表取締役。2009年ブリッジシステム代表取締役。

Q1: 現在、どんなビジネスをされていますか?

ベトナムおよびカンボジアでマーケティングソリューション会社(Bridge System Co., Ltd)を経営しています。

 

Q2: 起業したきっかけは何だったのでしょうか?

もともと東京で会社を経営していました。経営ノウハウはありましたが、人生の後半期に入ったことを自覚し、心機一転チャレンジをしてみたいと考えました。

 

Q3: なぜ、ベトナムで起業しようと思ったのですか?

特にベトナムを選んだことに確固とした理由はありません。たまたま旅行で訪ねたベトナムの活気が気に入ったからです。

 

Q4: 最初の起業資金はいくら必要だったでしょう?

約200万円を用意しましたがほとんど日本での準備金に消え、ベトナムに来た時は2000ドル程度しか残っていませんでした。

 

Q5: ベトナムでビジネスを行う際に困ったことは何でしょうか?また、起業する際の注意点は?

基本的にベトナムも日本も経営に変わりはありません。

しかし、現実的にはベトナムである程度の売上や利益を上げたとしても、インフレとドン安で利益分は吹っ飛んでしまいます。 長期的に考えて(ベトナムに移住することを前提にして)ベトナムに投資をするのは良いと思いますが、4~5年でそれなりのリターンを求めるのであれば日本で起業されることを薦めます。

 

Q6: 起業してよかったと思うことは何ですか?

今までのところ、毎日、飽きることなく仕事と生活ができたことは刺激となりました。

 

Q7: もし、今のビジネス以外に新たにベトナムでビジネスをするとしたら、どんなことをしたいですか?

他のビジネスは専門ではないので思いつきません。長期的にはベトナムは高齢化社会に入りますが、 日本のような公的支援システムが確立されていませんから、高齢者を対象にした市場は広がっていくのではないでしょうか。

 

Q8: もしよろしければ、ベトナムとカンボジアの違いも教えていただければと思います。

ベトナムとカンボジアだけではなく、アジア全域で起業を考えています。
理由は、アジアの国々の経済的な自立と独立を支援するためです。

政治的には独立をしているように見えますが、実際は欧米および先進国の経済的支配下にあるのがアジアやアフリカの現状です。 これらの国々が真の独立ができるように支援をすることが私の使命だと考えています。

 

Q9: 最後に、これから起業しようと思う人たちへのメッセージをお願いします。

起業の目的が重要です。

金儲けが目的であれば、儲からなかった時に事業は失敗に終わってしまいます。情熱を持ち続けることも難しくなります。 もしこれから起こす事業が全くお金を生まない可能性があったとしてもその事業に投資をし続けることができるのか、 売上(お金)以外に何のために自分の時間と命を捧げるのかを考えてみてください。もしその目的が見つからないようでしたら、 見つかるまでは起業すべきではありません。あえて起業しなくても優れた経営者のもとで学べることが多いはずです。

また起業に年齢は関係ありません。反対にもしお金儲け以外の理由で、どうしても自分で起業をしたいのであれば是非チャレンジしてみてください。

 

 

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